UNONovember 20th, 2018

皆様、初めまして。
私はBENHEART FIRENZE JAPAN株式会社(以下BFJ)の醍醐と申します。
本日より開始するこのブログではBENHEART製品案内や製作方法について、また新作製品案内や私達のポリシーを、そして番外編ではフィレンツェやミラノ、ローマなど現地スタッフお勧めのレストランや流行ファッションのご案内など多岐にわたり発信したいと思います。
まず初めに私の自己紹介をさせて頂き、その後、第一回目のブログをスタートさせて頂きます。
私は現在BFJの日本法人代表及びBENHERT ITALIA S,R,L(本社正式名称)のアジア統括担当の任に就いております。
アジア統括担当とは日本国以外のアジアの国々からイタリア本社への取引の打診等があった際に、該当国の市場調査や景気動向、ファッショントレンド調査等を行い、また契約が締結された際にはBENHERTポリシーや製品情報の伝達及び技術指導、新規出店の際は現地にて店舗開発のマネージメント業務を行います。
簡単に言うと、イタリア本社から極東アジアは遠いから「お前がとりあえず詳細を調べてくれ」と言った感じでしょうか。
一見海外を飛び回るイメージですが、要はアジア圏での動きが必要な際はお前が一発目に行ってくれよ!と言うのが仕事です。
実際のところ、ブランド視察や説明、その他契約業務はフィレンツェで行われるためその業務を担当はしていませんが現在進行中の韓国ソウル店、中国北京上海、ニュージーランドの出店に伴い、近い将来行くことになりそうです・・・
そして我が日本におきましてBENHEARTの代表として現在波及活動に勤しんでおります。
ブログという個人的には全く縁のないことを始めるので幾分不慣れな上、文才もございませんので皆様に定期的にご講読いただけるか不安でございますが、毎号楽しくお読みいただけるように精進してまいる所存でございます。
また、本ブログでは私の個人的な考えや経験に基づいた解釈や考え、意見などをダイレクトに伝えていこうと思っております。
ビジネスの為の「ゴマスリ」や「太鼓持ち」的な言動、特定の人を気持ちよくさせるためのストーリーをお話しするつもりは一切ございません。
「今」、BENHEARTブランドとして、また私個人として、思ったことをざっくばらんに発言していきたいと考えています。
BENHEARTブランドをご理解して頂ける方、応援して下さる応援者様の為だけに私達なりの伝え方や言葉でお伝えして参ります。
皆様、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、本日第一回目のブログは以下をテーマに私なりの考えをい伝えしてみようと思います。
テーマは「なぜ、今ブログ開設!?」です。
それではBFJブログのスタートです!
UNO(第一話)
なぜ、今ブログ開設!?
いきなりですが、日本を代表するサッカー選手は誰ですか?と聞かれたら皆さんは誰とお答えしますか?
ほとんどの方々は本田圭佑氏や長友佑都氏など本年度のW杯で活躍した選手の名前を挙げるでしょう。
しかし私の中での代表する選手は間違いなく中田英寿氏です。
彼は日本人選手の価値向上の基礎となり、日本人として初めて三大リーグで優勝を経験した世界で最も有名となった日本人サッカー選手!と言うことに反論する方はいないでしょう。
その中田氏、凄いのは実績だけではありません。
当時大きな話題となった奇抜なファッションや引退した今でも一流選手と交流する人脈など多岐にわたります。
現在は日本酒を世界に広める活動をしていることでも有名ですね。
その中でも私が最も目を引くのは、彼の「発信力」です。
当時、日本の注目を一身に集める中田氏の言動は、時としてマスコミの都合の良いように解釈され本人の意図とは全く違う解釈で報道されてしまいました。
言ったことが正確に伝わらないもどかしさや、それを楽しんでいるマスコミやワイドショーに苛立ちを感じた彼は、マスコミの取材を極端に嫌い敬遠しました。
そこで彼がとった行動は、まだ一般層には波及されていなかった自己での発信、それが「ブログ」でした。
彼は会員限定の有料サイトを立ち上げ、本当に自分の言葉を求める人々とダイレクトな繋がりを持つことで、自分の本当の意思や意見、考え方を伝えたのです。
それが「NAKATA.NET」です。(宣伝ではないです笑)
彼は日々の出来事や考えを思う存分に吐き出しました。
自分のサッカー感やプレイでの内容、チームメイトとの逸話、レストランでの出来事、ファッション、その他諸々です。
彼は自分自身のタイミングで様々なことについて発信することで都合よく解釈していたマスコミの発信を防ぎ、そして自分をネタに金儲けや話題作りする「集団」から身を守ったのです。
自分の意見を発信するのは「自分の場所」のみから、、、 そう決めた彼はマスコミと接することから離れ、口を閉ざしました。
マスコミのいい加減で勝手な解釈を防ぐことで抑止することに成功したのです。
当時私も会員となり中田氏の日々の言動や考え方をダイレクトに得た一人でした。
マスコミや評論家とは違い、彼はひとりの人間として、時にサッカー選手として、自分の言葉を世間に伝えることで「中田英寿」というブランドを守り、自分の事を本当に知りたい人だけに言葉を届けたのですね。
現在、私はBENHEARTを扱う代表者として日々色々なことを考えます。
品質とは何か? デザインとは何か? 安心とは何か? 革の性質や特徴、それを伝える最善の策は何か? など様々です。
しかし、少しずつBENHEARTが成長するに連れて私達の発信が真逆に捉えられネガティブキャンペーンに使用されることも増えてきました。
「ハンドメイドは耐久性が低い!」
「製品染めは時代遅れだ!」
「本当は大量生産している!」
「どこかのブランドのパクリだ!」
「本当はイタリアでも無名だ!」
など様々です。
しかし、最も悲しく残念なのはこれを一般ユーザーではなく、某企業が発信していたことでした。
私の顧客様で無類のレザー好きの方が弊社ジャケットを着用して某店に行った際、上記のようなことを言われたことに不安を覚え、私に連絡があったことで発覚しました。
この日本ではまだまだレザーの楽しみ方やスタイリング、着用季節などについて誤解が多いのが実態です。
使用期間に応じた経年変化を楽しみ、様々な組み合わせが効くスタイリングなどもっと沢山の人達にレザーの素晴らしさを伝えたいと私達は考えているのです。
その為には業界自体が理解し合い、ときにライバルとして、同業者として切磋琢磨しながら広めていく必要があると認識していました。
しかしこの日本ではどうやら違うようです。
ごく僅かな購買層の奪い合いに勝利する為に、ありもしないことを吹き込む。知りも得ない情報を乱発する。極めつけは取引店に対する圧力。
「弊社製品を取り扱うならば、付き合いをやめる!」と‘素敵’なお言葉の数々。
残念でなりません。。。。
しかし私は僅かながらの怒りと同時に、言葉にできないほどの笑いを得ました。
まぁなんと尻の○が小さいことをするのか!笑 と。
しかし確信を持てたことも沢山あります。
私達のように日本では全くの無名ブランドに対し、認知力ある企業がそれを行う。つまり私達を意識した証拠です。
先方には無い技術、ブランドストーリー、ファッションの聖地イタリアでの躍進、多くの受賞歴、「世界的」有名人の着用など。
数年後、私たちが世界規模で大きくなった場合、自分達のテリトリーを侵される…とでも考えたのでしょうか…
本来であれば、先に伝えたように業界で盛り上げていかなければならないところを、、、
結局のところ、全て商業ベースで物差しを当て、自分達だけの事しか考えられないということなのでしょうか。
他ブランドをウソの情報で汚し、圧力で市場を奪う。
それがこの日本における商習慣であるならば、とても残念でなりません。
私の仕事は他社と比較することでも優位性を語ることでもありません。
大切なことはレザーブランド(革専門店=PELLETERIA)としてイタリアで経験した工場の作業風景や製品製作について、また職人達の言葉や製品ができるまでの過程などを顧客様や取引先様にダイレクトに届けることです。
100%イタリア製(トスカーナ産)の説明を行うこと、現地での詳細をお届けすることで質の高い情報提供を可能にするのではないか?と考えこのブログをスタートすることを決意したのです。
そうです。
あの時の中田英寿氏のように。。。
私、自ら発言することで大切な顧客様や取引先様、また未来のお客様へBENHEARTの全てを正確に届けれると考えています。
そして、ここで発信することで皆様に心に大切な「何か」を届けられるのではないか?
そう強く感じております。
全てはお客様の為に。
完
次回、DUE(第二話)「BENHEARTの歴史とブランドネームの由来について」をお送りします。
それでは皆様素敵な一日を!
BUONAGIORNATA! CON AFFETTO♡