TRE / PARTE 3『過去、現在、そして未来へ』December 12th, 2018

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Buongiorno!

 

皆様こんばんは。ただいま12月12日の14:35。

昨日から降り続いた雨も上がり時折日の光が差しますが気温は上がらず肌寒い一日です。
皆様、くれぐれもお身体ご自愛ください。

 

さて、三部作にてお送りして参りました『過去、現在、未来』も本日で終わります。
BENHERATがどのようにして誕生し、そして現在どうなっているか?を皆様に伝えられたことを嬉しく思います。

 

本日はTRE 『過去、現在、そして未来へ』の完結、私達 BENHEARTが想像する「未来」についてお話させてください。

 

それでは最後までお付き合いくださいませ。

 

前回のコラムにて現在の出店状況についてご説明させて頂きました。
この中で2019年の出店地域をご紹介をさせて頂きました。

 

創業者の二人の理念は「自分達の国、地域で生まれた伝統や歴史、その間に培われてきた技術や知識を後世に残したい。」というものであります。

 

フィレンツェという歴史ある街のスカンディッチという世界有数のレザー産業地で育った彼らにとっては、近所にある町工場も大きな敷地に建てられた有名ブランドの工場も、油や染料で汚れた職人達はごく見慣れた光景であり当たり前の光景でした。

 

彼らが大人になる連れ、見慣れた光景が変わっていきました。
手の汚れた職人たちは綺麗なスーツを着たビジネスマンに代わり、大きな工場は東南アジアに移転しオフィスに代わっていきました。
街を歩くとフッと香る革や染料の匂いもいつしか消えさってしまいました。


約10年前、HICHAM BENMBAREKが幼い頃に暇を見つけては覗き見していた小さな靴工場が倒産したそうです。
大量生産大量消費と言う近代化の波に飲み込まれた後の廃業だったそうです。
現在その工場はアジア系企業の手による最新設備機器を使用した靴工場があります。

 

もちろん’MADE IN ITALY’ の製品として。

 

「人々はたった1つの工場が無くなっただけと言う。そして人々はたった一人の靴職人が消えただけと言った。
私にはそうは思えない。その工場の靴を愛していた人が大勢いるはずであり、その職人しかできない技があったかもしれない。街を歩けばどこにでも売られている靴を世界中の人々が必要とするならば仕方がない。大量に作り届けた方が理に叶い、そしてビジネスとしての成功も近くなるだろう。しかし失われた「人の手による」技術は二度と蘇らない。これだけ情報を手に入れられる世界になっても人々はそれに気づくことは出来ない。とても悔しい事である」


廃墟となったスカンディッチの工場と革工場で働く人々


La tua seconda pelle,,,  Il sogno di BENHEART,,,

 

これはBENHEARTのキャッチコピーとして創業時より今も変わらず掲げているものです。
直訳だと「あなたの第二の皮膚、、、 それがベンハートの夢」となります。

 

このキャッチコピーで二人が伝えたかった事、それは以下です。

 

「あなたの皮膚のようになりたい それが私達の夢」です。
レザージャケットを着る人がまるで自分の素肌の様に違和感なく心地よく感じられる製品。
着用し続けることで個々の身体に合わせていく品質。
いつまでもずっと傍で寄り添えい共に生きて行く、そんな存在になりたい。という想いがここに込められています。

 

言葉にする以上、その責任と魂は製品作りやアフターケアで証明するほかありません。
ですので私達は品質第一を伝え、そこに永久保証を付与します。素肌の様な品質と傍で寄り添う為の永久保証なのです。

 

それが私達のキャッチコピーに対する仕事の在り方、つまりBENHEART ITALIA の責任なのです。


BENHEART が使用する染色工場にて


私達は現在、様々な製品開発に力を入れております。
基本ベースとなる製品の他、各国の環境や気候に合わせた製品の制作を本格的に始めました。

 

中東向けには小物や紳士靴やスニーカーを製作し、またアメリカやニュージーランド人の様に身体の大きいお客様向けの伸縮性に優れる機能性レザージャケットなどの開発を進めています。
またラム革を中心としていたコレクションの他にゴート(ヤギ)革を使用したモデルの制作も本年度から始まりました。
東京含め高温多湿エリアには通気性の高いパンチングレザーに速乾性をもつライニングなどを用い、また年間を通して履けるレザースニーカーなどがそれにあたります。

 

各地域や気候を加味しながら製品を製作することでより多くの地域の方々にアプローチできると考えています。

 

我が日本では、来年夏の大阪出店を目標に掲げ現在調整中です。
弊社のグーグルアナリティクスの情報では1日の訪問数の約40%~50%が名古屋、関西エリアからの訪問となっており、実際のお問合せでも群を抜いてトップのエリアとなっているからです。

 

余談ですが、イタリア各店舗に行かれた日本人観光客の方でご購入に至った方は都度現地スタッフより電話が入ります。
「今、日本からお客様が来たよ!」と言った感じでテレビ電話を行うのが恒例となっています。
全てのお客様ではありませんがそのほとんどの方が東京、名古屋、大阪なのです。

 


私達が作り出すレザージャケットは基本的にタイト構造になっており、初期はキツめで着用をお勧めしています。
これは原革の持つ特性を最大限に引き出しながら、着用者に美しいスタイルを演出できる唯一の方法です。
適度に身体を締め付けながらお客様の各個体に合わせて、数回の着用に渡り革を順応させていくことで、パターンが持っている美型+可動域を必要な分だけ確保するのです。

 

この説明や感覚を文章だけでお伝えすることはとても困難を極めます。
何故ならば、フィッティングがどの言葉よりも勝り、お客様の脳にダイレクトに伝わるからです。
私達は今年1年間、オフィシャルサイトにて通販業務を行っていましたが、やはりこの部分が一番難しいポイントでした。

 

来年1月25日をもって通販業務は終了しますが、やはり私達は直にお客様と触れ合い、話し合い、伝えることで納得して頂く手法に原点回帰いたします。
本社も同様の理由から世界への販売を1昨年中止しました。
昨今のネット通販の威力は凄まじいものがありますが、やはり「それに適した商品」だからこその結果なのかもしれません。

 

どんなに美しい景観も特産の食べ物も、「そこ」にいるからこそ味わえる特典なのだと感じてなりません。

 

BENHEARTがこの数年間で学んだことは
【販売とは販売員とお客様が直に会い、共に時間を共有し合い、ピントを合わせて行く作業】
ということでした。

 

 

私達は近代化の波、昨今のファッション業界の販売方法に強い危機感を生産者として感じていました。
それが本来あるべき販売方法から逸脱してしまった気がしています。

 

今、私達が考え、未来に想像することは「お客様に便利を提供するのではなく物作りの真実を伝える事」だと認識しています。

 

それがBENHEARTの基本方針として成り立ち、そしてその必要性に気づき、モノの買い方を原点に戻す方も増えています。(特に欧州)
我ら日本国におきましては、これほどインフラが整備され利便性が高くとも、手に触れ、製品を視認確認する事よりも利便性を求めます。

 

この流れを変えることは出来ませんが、もしこのコラムをご覧になられた方で常に利便性だけを求めている方は、是非一度原点回帰を行ってみてください。

 

そこに行く時間 そこで出会う人々 そこで聞く説明やセンス これらはそこでしか味わえない大切な「感覚」です。

 

弊社は渋谷神宮前に店舗を構えておりますが、通行人、周辺を歩く人々、その誰もが同じような格好をしています。
私には仮面ライダーのショッカーにしか見えません。(怒られますね(笑))

 

トレンド 低価格 流行カラー 型 それらを組み合わせて行くと必ずどこかの会社や、それのコピー、もしくは〇国で大量生産したネット通販系になる可能性が高い。

 

別に否定はしていません。それが現代社会でありトレンドですので。

 

私が言いたいのは、もう少しだけ自分自身が身に着けるお洋服の情報や作り方などを知ってほしい。という事だけです。

 

話がそれてしまいました、、、 申し訳ありません。。。


「お客様に物作りの真実と伝統文化を伝える事」
これを大切にしているレザーブランドだという事を皆様に知って頂けたら幸いでございます。

BENHEARTは今、世界に羽ばたいていきます。
イタリアフィレンツェ県トスカーナ州スカンディッチで生まれた小さなブランドが新しいレザートレンドを作る日は遠くないと確信しています。

 

TRE / PARTE 3『過去、現在、そして未来へ』

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

 

Buonaserata!!

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