TRE / PARTE 2『過去、現在、そして未来へ』 December 11th, 2018

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Buongiorno tutti!

 

皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

 

本日12月10日の19時を回ったところです。今日は真冬の到来を感じさせる寒い1日です。
皆様、お身体にはくれぐれもご自愛くださいませ。


さて早速ではありますが前回の続きを…

 

前回BENHERATヒストリーの「過去」にスポットを当ててお話させて頂きました。
本日は私達の「現在」(いま)についてお伝えしていこうと思いますが、その前に一つだけ説明させてください。

 

このコラムを初めてまだ1ヶ月と間もないですが、お陰様で少しばかりの反応を戴いております。

 

顧客様から様々なご意見を頂けることに喜びを感じつつ、発信する意義と言葉選びの大切さを噛み締めています。

 

頂いたご意見の中で過去3回のコラムの中でしばしば3人称的な描写でデザイナーHICHAM BENMBAREKやその他の方々との会話が出てきますが、それは事実ですか?とのお声を複数頂きました。

 

お答えします。
私が現在、この場でお伝えしている内容は全て事実です。

 

言語の違いがございますので多少解釈の違いは発生しますが、過去に録音された音声や私が渡伊した際、または来日した際に本人、または従業員から聞いた事実を基に構成しております。

 

また、現在HICHAM BENMBAREKはイタリア国内でのTV出演や各イベントでのスピーチ、またファッションスクール等における講演の際、本人自らこのストーリーを簡潔にまとめた内容を発表しております。

 

当時の様子を皆様に感じ取って頂けるように、また目を閉じれば、まるで目の前でそれが起きてように伝えることを心がけております。

 

また全文載せることで更に長文になってしまう可能性もございますので関連性の薄い部分やスラング、Fワード部分につきましては適切に削除しておりますので、それを踏まえた上で皆様のご理解を頂戴できれば幸いでございます。

 

それでは第3回目 2節「現在」スタートいたします。

 


【現在】
本日現在、BENHERAT ITALIAでは以下の店舗を展開しております。
ITALIA
1 FIRENZE 本店
2 FIRENZE 2号店
3 MILANO店
4 ROMA 1号店
5 ROMA 2号店
6 ROMA 3号店
7 VERONA店
8 LUCCA店

 

FRANCE
9 STRASBOURG

 

KUWAIT

10 KUWAIT CITY

 

SAUDI ARABIA
11 RIYADH

 

JAPAN
12 TOKYO

 

2019
NEW ZEALAND
13 CHRISTCHURCH

 

UK
14 LONDON

 

USA
15 SAN FRANCISCO
16 NEW JERSEY
17 NASHVILLE

 

SOUTH KOREA
18 SEOUL

 

JAPAN
19 OSAKA

 


遡る事3年前、2015年11月、BENHERAT TOKYOを出店した当時、現地イタリアでは現在の本店しかありませんでした。
上記に記したように、2015年11月~18年12月時点で10店舗新規出店を行い、更に来年度中に7店舗の出店計画が進行しています。

 

上記他にも多くの国や都市からの出店希望や打診が来ていることから、現在のBENHERATブランドの立ち位置が見えるのではないかと思います。

 

BENHERATの日本への進出は本社にとって初の海外出店だった為、とても大きな不安と期待で胸がいっぱいだったそうです。

 

地球の裏側である日本への進出はブランドの信用力を増加させると同時に諸外国への企業や個人投資家に対してBENHERATブランドが常にオープン思考であることを伝える良いきっかけとなり、事実、日本出店後に多くの出店申し込みが世界中から殺到しました。

 

当時は1日の最大生産数が現在の30%程度で日本向け製品数にすら限りがあり人気製品を入手(調達)することがとても困難だったのを記憶しています。(2店舗しかないの⁉と本社に文句ばかりを言っていた記憶があります笑)

 

独自の文化やファッションセンスを持つ日本はイタリアから見れば遠い異国であり世界でも有数の先進国である日本へのイメージは私達が想像する以上に強く大きい物です。

 

私の少ない経験の中で感じるイタリア人が抱く日本のイメージは「アニメ」「侍」「地震」「寿司」「自動車」「電化製品」が挙げられます。
特にアニメがイタリア人に与えた影響は計り知れません。
キャプテン翼 北斗の拳 釣りキチ三平 聖闘士星矢 らんま1/2 その他沢山。

 

特に私が共に仕事するイタリアチームの平均年齢は36才前後で、彼らが子供の頃TVで夢中になっていたアニメがこれらなのです。
幼い頃見ていたアニメの中で当時の日本を知ることは出来なかったかもしれませんが、それを作り出す「日本」と言う国に彼らなりの憧れが有ったのかもしれません。

 

彼らは経済的に強い(対世界平均、イタリア経済比較)日本に出店するということはブランドを広めていく上で、そして対他国への信頼度についても大きな意味があったのです。

 


そして現在、BENHERATでは専門職人、販売員、オフィスワーク等、30名の従業員を抱えており、ここにBENHERAT専門の提携工場など約10社含め総勢100名以上の規模となりました。

 

私達BENHERATが誇れるのはその全てのスタッフが仕入れ段階から完成まで、全工程を学ぶ実務研修制度があります。
店頭に立つ販売員含め全従業員は自社で扱う製品がどのような過程を経て製作され店頭に並ぶのか?を学ぶことが必須となっています。
この全ての過程を理解する為の研修を行うことでお客様により質の高いご説明をすることが可能となります。

 

例1 ジャケット製作工場での研修内容

 

⒈ ジャケットに使用する原革の最終確認と品質基準を学ぶ (品質の良い革とは何か?)

 

⒉ 1着のレザージャケットを製作する為に必要な原革量とカッティング技術を学ぶ。
(BENHERATジャケットはボディーは生後1年以下のラム革、可動域を必要とするアームにはベビーラムを使用しており、年数の経過していない個体は革質は良いが身体が小さい為、1着製造するために数頭分の原革を必要とする。その為ロス発生を最大限防ぐ必要がある)

 

⒊ 使用するラッカーニ製、MAS製ジップの特色や強度、また縫製に使用する生糸の種類などを学ぶ。

 

⒋ 職人による縫製の見学後、実技研修(体験)を行う。

 

⒌ 完成品の品質確認(縫製強度調査、縫製中に発生するダメージの有無確認、スクラッチ痕とジップ稼働の確認)

 

⒍ 出荷作業

 

以上を行います。

 

 

また弊社は製品に対し【生涯保証】を付帯しています。
これはHP内の他ページでもご説明していますが、’お客様起因以外による製品不具合に関して全てBENHERATが負担する’ という保証です。(消耗、摩耗、劣化による損傷等は除く)

 

製品質にこだわりを持ち、「一生涯使用して頂く」ことを前提として製作した我々は、ご購入頂いたお客様に対して私達は100%イタリア製と共に製品質、そして【安心】を提供したいと考えております。

 

レザー文化(見識)が欧米よりも劣る日本国では、過剰な宣伝により低品質製品または一般レベルの製品が高級品として、また高級革使用製品として販売されている現状がございます。

 

ここで皆様に質問です。

 

高級革、製品質とはいったい何を指していると思いますか?
そんなの知るか!? はて、、、なんだろうか? 等々、皆様1人1人にその答えがあるかもしれません。

 

例えば『イタリア製高級ラム革使用」と説明されたレザージャケットがあるとします。
これほど無責任な説明はありません。

 

高級ラム革を使用している=高額?
高級ラム革を使用している=安心?
高級ラム革を使用している=高品質?

 

これ、全て間違いです。

 

 

そもそも高級ラム革とはなにか?から説明する必要が販売者にはあるからです。
そして高級ラム革を扱うならば、そのメンテナンスやアフターケアにも責任を持つべきだからです。

 

どのように染色された革か?それをどのような方法で職人が製作したか?購入後の注意点やケアに関して明確な指示や方法を伝えているか?
つまり購入者に対しての責任をメーカー、ブランドがどのように取るのか?が大切です。

 

その説明をお客様が求めずとも常に開示するのが、また質問の際に明確にお答えすることが販売者の責任だと弊社は認識しています。

 

昨今の時代の流れは【正しい物の価値】を、その考え方の美徳すら奪い去って行きました。

 

≪悪貨は良貨を駆逐する≫ という諺があります。
※1つの社会で名目上の価値が等しく、事実上の価値が異なる貨幣が同時に流通すると、良貨はしまい込まれて市場から姿を消し、悪貨だけが流通してしまう。ことを言う。これを「グレシャムの法則」と言います。

 

つまり、低品質が良品質を凌駕した場合、低品質の量が増え、それが慣例化すると標準となります。
品質が高い物は需要の減少と共に市場から消えてしまいます。

 

そして低品質が標準となれば更に品質の低い物が市場に発生するのです。

 

低品質製品は当然コストが低いので市場での価格は消費者にとって ’優しく’なります。
そしてそれらの製品を季節のトレンドに合わせて各社、美しい写真と魅力的な言葉を並べた宣伝で消費者に販売しているのです。

 

トータルコーデで写真を見るわけですから、当然見た目は良くなります。
「モノ」にスポットを当てず「全体像」として宣伝することで「モノ」に目が行かないようにするのです。

 

しかし、「名目上の価値は等しい」わけですから消費者はそれを気にすることはほとんどないでしょう。

 

名目上の価値が等しい=品質の良いジャケットも悪いジャケットもレザージャケットとしての「部類」は同じ。
という発想になります。

 

日本に限らず、イタリアでも、、いや世界中同じ現象が起きている事かもしれません。
そしてこれを指摘した所で何も変わらないのかもしれません。

 

しかしながら私達はそれを発信し続ける事も重要な使命だと自負しております。

 

今、BENHEARTは世界に旅立っているからこそ、物作りの原点、そして古より伝わる技術や伝統を保守する必要性を感じています。

 

それがBENHEARTの【現在】なのです。

 

 

 


 

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